耐震に関して②

09/01/12(月)

耐震性に関してお話の第2弾です。

 

前回もお話しした通り

昭和56年以降に建てられたいわゆる新耐震の建物が

阪神大震災で一番被害が少なかったことが実証されましたが、

反面、新耐震だからと言って被害がないとは言えないことも

事実として浮かび上がってきました。

新耐震で建てられたRC(鉄筋コンクリート)造においては、使用できなくなった

建物は5%程度で、それも1階がピロティ(柱だけで構成されていて駐車場として

使用されるケースが多い)の建物が多く、ピロティ部分の柱の弱点が

明確になりました。

 

また、S(鉄骨)造の被害状況をみると新耐震の建物でも被害があったものが68%と

多いだけでなく、柱などが崩壊して修復が不可能になった建物が

32%と被害が多かったことが判明しました。

その理由として、S造では溶接欠陥が多いことが指摘され、

新耐震設計だから安全とは言いがたい現実が見えてきました。

その結果、平成7年には耐震基準の指針が発令され、S造での

溶接の管理と検査の徹底、RC造ではピロティ柱の大幅な強化が

行われました。

 

ちなみに、木造建物は平成12年に、これまでの筋交いなどの入った壁の

必要長さだけでなく、バランス良く配置しなければならない、柱や梁の継ぎ手などに

規定の金物を使用しなければならないなど大幅な改定が行われており、

それ以前の建物と以降の建物とは耐震性能が大幅に性能アップしています。

 

このように、建物全てが1981年で耐震性能の良否が区別されるわけではないことも

物件の購入に際して重要な判断基準となるかと思います。

物件選びで一番重要なことは築年数ではなく、

「いかにきちんと管理され、メンテナンスされているか」

ということではないかと思います。

 

次回は建物の構造に関してお話したいと思います。

(木戸)

 おんぼろブルー

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